スタッフ日記

こんにちは♪
大治町・津島市・清須市・名古屋市に隣接しておりますあま市のあま動物病院の丹羽です(*^^*)

以前より、犬・猫の歯磨きについて何回か書かせて頂いておりますが、今回は
《なぜ、犬・猫も歯磨きが必要か》を書いてみます☆

うちの子に歯磨きなんて無理…
と、心の声が漏れ出した方ヽ(・∀・)ノ
なぜ歯磨きが必要なのか、その意味を知ることから始めてみませんか?

では、早速……


まず、よくご質問頂くのは
犬や猫も虫歯になるのか?ということ。
結果から申しますと、《虫歯にはなりにくい》です。
人の口腔内の、虫歯の原因菌が増殖しやすい弱酸性に対して、犬猫は原因菌が得意としない弱アルカリ性である為です。

ここで1つ目のポイント!
《犬猫の歯磨きは、虫歯予防の為ではない!!》

では、なぜ歯磨きを??
犬猫の口腔内が弱アルカリ性だというところ。虫歯になりにくいメリットもあれば、デメリットも…

2つ目のポイント!
《弱アルカリ性の口腔内では、歯石の形成が早い!!》

人の場合、たまった歯垢が歯石になるまでの時間は、およそ1か月。
それに対し、犬猫はおよそ3日という猛スピード(@ ̄□ ̄@;)!!
歯と歯茎の間に溝ができ(人でも歯周ポケットと言いますね!)、そこに歯周病の原因菌が入り込み、増殖する。
お口のケアをしないと、そこに蓋をするかのように、あっという間に歯石が付いてしまうのです。

そうなると、次第に歯肉が腫れ、菌が顎の骨を溶かし、歯がグラグラし始めます。
ここまで来ると、口臭がひどくなり、動物達も痛みを感じ、ごはんも食べられなくなってしまう場合もあります。
さらには増殖した菌が、唾液とともに体内に入り込み、全身に悪影響を及ぼしていきます。

そして3つ目のポイント!
《歯垢が歯石になったら、歯磨きで取ることはできません。》

歯磨きをする一番の目的は
この3つ目のポイントの為!と言っても過言ではありません。

人のように、1日3回、食事の度に歯磨き!とまでする必要はないと思っています。
《歯石になるまでの3日間》で、歯垢除去をすれば良いのです(*^^*)
もっと言うと、1日で全部ピカピカにしなくてもいいと思います。
今日は上の歯、明日は下の歯、その次の日は歯の裏…と、分割してでもいいですよ!

歯磨き!歯磨き!とお話してしまいましたが、なぜ必要か、皆様に今一度正しく知って頂けたらな~(^^)と、書いてみました♪

必要性がわかった上で、『じゃあ、うちの子にはどんな方法でできるのかしら?』など、考えるきっかけにもなって頂けたら嬉しいです(*^^*)

最後に
4つ目のポイント!
《続けられるケアをすること》
初めから歯ブラシでゴシゴシは難しいものです。
湿らせたガーゼで磨くのも、歯磨きです。
歯ブラシを使った歯磨きが最終目標ではなく、 《続けられるケアをすること》を最終目標にすることがベストだと、私は思っています。

何からすれば良いのか分からない…
うちの子にはどんなケアを?
など、小さなご不安でも是非お聞かせ下さいね!

長文になりましたが
最後までお読み頂き、ありがとうございました(*^^*)