No.195 その便秘、病気かも!?
遅ればせながら・・・
新年、明けまして おめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
お正月休み、皆さんはどのようにお過ごしでしたでしょうか?
ご馳走をたくさん食べ、お正月太りで苦笑いなんて方もいらっしゃるのでは?
何を隠そう私もその一人。毎年気をつけようと思いながら目の前の誘惑には勝てず・・・
お腹周りが気になる今日この頃です。
ちょっとこじつけですが、お腹が張るといえば女性に多い便秘。
実は、猫ちゃんにもありがちです。
酷くなると『巨大結腸症』という病気になってしまうことも。
原因としては
・腹筋力や腸の蠕動運動の低下
・脱水
・交通事故による骨盤狭窄 など
これらのことから慢性的な便秘となり、その結果結腸内に便が過度にたまって、便秘が更に酷くなる病気です。
症状は
・何度も排便姿勢をとるがなかなか便が出ない
・水様性や粘液のような便が、硬い便の隙間から出てくる
(このため下痢と勘違いされることも多い)
・便秘が長期に及ぶと、
*食欲や元気がなくなる
*体重の減少
*脱水症状を起こすことも
治療としては
・便秘になりにくい処方食や、水溶性の食物繊維からできたサプリメントを与える。
・定期的な緩下剤や浣腸の使用
・重症な場合は鎮静剤や麻酔を使用しての便摘出処置
・脱水症状がある場合には輸液処置
などが必要になります。
これまでの動物看護の経験の中で、最も症状が重かった猫ちゃんは、便が350mlの缶ジュースくらいになってしまている子もいました。
『なんだか便秘っぽいな?』と思われたら食欲があっても、悪化してしまう前にご相談くださいね。
さかい