スタッフ日記

こんにちは(^^♪あま市、大治町、清須市、津島市、愛西市、中村区近隣にありますあま動物病院です。

記録的な大雨の影響で被害の出ている地域の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
梅雨が明けて暑くなってくると、熱中症の他にも気がかりなのが心臓の悪いわんこ達のことです。
暑さは心臓の悪い子たちにも、かなりのダメージを与えます。適切にエアコンを使い、心臓と肺の負担を減らすようにしてあげてくださいね。

心臓の病気にも色々なものがありますが、小型犬に多く見られるのが

「僧帽弁閉鎖不全症」という病気。
難しい名前ですが、簡単に言うと僧帽弁という血液の逆流を防ぐための弁が上手く閉じられず、全身に血液を上手く送り出せなってしまう病気です。
この病気が進行してくると、心臓は無理をして血液を送り出そうと頑張るために徐々に肥大し始めます。
また逆流した血液の影響で肺に水が溜まりやすくなります。肺に水が溜まると息苦しくなります。
この状態を「肺水腫」と呼び命に関わる非常に危険な状態です。
最初は外からわかる症状がないので、元気いっぱいに見えてもこの病気にかかっているということも珍しくありません。
もしかかってしまっても、適切な内科治療のケアにより症状を改善したり、病気の進行を抑えたりすることもできます。残念ながら病気が治ってしまうわけではないので、お薬は辞めることはできなくなる場合が多く「病気と仲良く付き合っていく」治療となります。

こんな症状ありませんか?

⚪︎喉に何か絡まっているような咳をする。
⚪︎呼吸が浅くハアハアしている。
⚪︎食欲が落ちてきた。
・疲れやすく元気がなくなり寝てばかりいる。
・散歩の途中で歩かなくなったり座り込んだりする。
・走らない。
・舌が白っぽい、もしくは紫色をしている。
・苦しくて横になって眠れない。
・夜間に咳が出たり呼吸が苦しそうになる事がある。
・足元から崩れたり、失神することがある。

これらの症状に気がつかれたら、迷わず診察を受けてあげて下さいね。
どんな病気にも言えることですが、早期発見が病気の進行を抑えるのにはとても大事なことになります。
大切なワンちゃんと1日でも長く楽しい生活を送るため、定期的な検診で病気を見逃さないようにしてあげて下さいね。


酒井 利江