No.37 信楽焼
昨日は、現場監督に信楽に連れて行っていただききました。
病院の手洗いコーナーで使う洗面器に陶器を使おうということになり、そのデザインを実際に見て選ぶためです。
お店にはたくさんの信楽焼があったのですが、いつもよりもすごく少ないとのことでした。
11月から干支の商品の製造が増えて、普通の焼物の生産が減少してしまうそうです。
さらに年末年始でお客さんがたくさん来て売れてしまい、職人さんが休みになってまだ製品ができあがってこないそうです。
信楽焼と言えば狸ですよね。 なぜ信楽焼でたくさんの狸が作られているのか。
初代狸庵の藤原銕造という方が狸に魅せられ、大きな陶器を得意とする信楽の特徴を活かして、等身大の狸を作り始めたそうです。
昭和26年に昭和天皇が信楽を訪問した際に、子供の頃から狸の置物を集めていた昭和天皇は感激して、次の歌を読まれました。
をさなきとき あつめしからに なつかしも
しからきやきの たぬきをみれば
これにより、信楽焼の狸は全国的に有名になったそうです。
この「たぬき」には、「他(た)をぬく」という意味があり、商売繁盛の縁起がかつげるということや、信楽狸は八相縁喜という人生を成功に導くための8つの教えが刻まれているそうです。