No.9 椎間板ヘルニアの手術と鍼治療
今月初めに石川県七尾市に行ってきました。
目的は、学生時代から大変お世話になっている先生の病院で、椎間板ヘルニアの手術をするためと、鍼治療を教えていただくためです。
今回で伺うのは3回目ですが、今年2月に能登自動車道の七尾氷見道路が繋がったため、以前よりもずいぶん近くなりました。
当日行くと、ちょうどリハビリのために鍼治療に通っているペキニーズの子がいて、実際にやりながら詳しく教えていただきました。
実をいうと自分では鍼治療を受けたことがないので、鍼に対してやや懐疑的に思う部分もありました。
ただ、実際に目にしてみると、意外に科学的であり、効果がありそうだと思いました。
というのも、犬の場合、体格や骨格に差があるため、ツボを的確に探し当てるのは困難です。
そのため、大まかなツボの位置に鍼を入れ電気を流すのです。
この電気がいい仕事をしてくれます。
ツボを刺激するとともに、周囲の筋肉をほぐしたり、神経にも刺激を与えます。
実際やってみると、鍼を入れて痛がることはなく、むしろ施術中は気持ちよくしています。
寝てしまうことも多いそうです。
電気を流すことで、脊髄障害で自分で動かせなくなった部分の筋肉もピクピクと動くので、リハビリ効果は高いのではないかと私も思いました。
また、この前の東京のセミナーで、椎間板ヘルニアなどの脊髄神経障害のリハビリについての講演があり、鍼治療はレーザー療法や関節のサプリメントよりもリハビリ効果があるという報告が述べられていました。
今までは、レーザー治療機でのリハビリをやってきましたが、やっている最中に筋肉が動くなどの目に見えた変化はないですし、やったからといってすぐに動きが良くなるということもないので、効いているのかどうかよくかわからないのです。
この日私が椎間板ヘルニアの手術を行なったダックスの子も、翌日には鍼でのリハビリを開始しました。
開業したら私も術後のリハビリに鍼治療を行ないます。
教えていただいた先生ご夫妻に感謝です。