スタッフ日記

みなさんこんにちは!
大治町、清須市、津島市、愛西市、稲沢市、名古屋市周辺にあります あま市の あま動物病院の関です。
本日は、予防のお話の第3弾!
猫のフィラリア症についてです!

前回は犬フィラリア症についてお話ししました。
現在の日本では、犬を終宿主とする犬フィラリアしか生息していません。
ですが、この犬フィラリアが猫にも感染することがあります!

猫は本来の宿主ではないため、体内に入ったフィラリアの仔虫はうまく生育できず死んでしまうことが多いのですが、その過程で肺に傷害を与えます。
また、少数は成虫となり心臓や肺の血管に寄生してしまうことがあります。
なんと10頭に1頭の猫ちゃんがフィラリアの抗体を持っていた(過去もしくは現在フィラリアに感染しているということ)という日本での調査結果が出ています。
そして、そのうちの4割が室内飼育の猫ちゃんでした!

猫の心臓は犬に比べて小さいため、犬フィラリアの少数寄生でも大きな影響が出ることがあります。
症状としては、咳、呼吸の異常、嘔吐や食欲不振、元気の低下があるほか、前触れなく突然死してしまうこともあるのです。
一方で、成虫が寄生しても少数であることが多いため、エコー検査や血液検査で検出できないことも多く、診断が難しい病気です。
特に、フィラリア感染の症状が嘔吐や食欲不振、元気低下だけだった場合、それらの症状は他の病気が原因となって起こることの方が圧倒的に多いため、フィラリアの感染が原因だと突き止めるのが非常に困難となります。

治療は、呼吸状態の改善を目的としたステロイドの投与などですが、ダメージを負った肺を元に戻すことは難しく、涯にわたって治療が必要になってしまうこともあるのです。
愛しい愛猫をそんなことにさせてしまわないために、、、


そうです!ここまでの話の流れで、もうお気づきかとは思いますが、そのためには予防です!
わんちゃんと同じで、単なる蚊の対策だけで済ますのではなく、ねこちゃんのフィラリア症でも毎月のフィラリア薬の投薬が重要です。
ねこちゃんは、味のこだわりが強い子が多いため、経口ではなく皮膚に垂らすタイプのお薬があります。
当院のお薬は、ノミやお腹の寄生虫にも効果があります。
あま市近隣ではもうすぐ予防シーズンの開始です。
予防薬をご希望の方は、まずご相談ください。
大切なおうちの子の健康と命を守るためにも、一緒にフィラリア予防に取り組みましょう!



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