スタッフ日記

こんにちは!
名古屋市、大治町、清須市、津島市、稲沢市、愛西市の近隣にあるあま市あま動物病院の関です。

今日は、わんちゃんねこちゃん(以下ワンニャン)のオーラルケアについて書きたいと思います。

あなたは毎日歯を磨いていますか?
ほとんどの方が毎日歯磨きをしているのではないでしょうか?
私も1日2~3回歯磨きをします。
それでも1カ月もすると少しずつ歯石がついてくるので、3カ月に1度くらいのペースで歯医者でクリーニングをしてもらっています。

おうちのワンニャンは毎日歯磨きしていますか?
もちろんワンニャンは自分で歯を磨けないので、これは飼い主さんが家のこの歯磨きをするかどうかです。

ちゃんと毎日歯磨きをしているという飼い主さん、とても素晴らしいです!
多くのワンニャンは歯磨きをされていません。
うちの猫もほとんどできていません。
これはワンニャンが嫌がったり、怒ったり、飼い主の怠惰だったり色々な事情があると思います。

理由はさておき、毎日歯磨きをしている人間ですら歯石がたまっていくのに、ワンニャンは言わずもがなです。
身体検査で歯をチェックすると、ほとんどのワンニャンには歯石が付着し、歯肉が後退する歯周病になっています。
個体差はあるものの、一番歯石が付きやすいのは、上顎の奥歯です。
皆さんもおうちのこの奥歯をチェックしてみてください。

歯石が付着すると、口腔内の細菌叢が悪くなり、歯周病菌が増えて歯周病が進行していきます。
3歳以上の犬の80%、2歳以上の猫の70%が歯周病になっているという報告があります。
歯周病が進行すると、歯茎や歯槽骨が溶けて歯の根元まで細菌が入り込み、歯根膿瘍という状態を引き起こします。
それ以外にも、口の雑菌が腸内環境に影響したり、肝臓などの内臓器に影響したり、歯肉の血行に乗って細菌が心臓や腎臓に飛んでいき心臓病や腎臓病が引き起こされることがあります。


一度付いた歯石は、歯磨きでは取ることができません。
人と同様に歯石を取る器具や機械を使って取る必要があります。
ワンニャンは歯のクリーニングをしている間、口を開けてじっと我慢はしてくれないので、クリーニングの際は全身麻酔が必要になります。
表面の大きい歯石だけなら、麻酔をかけなくても取ることができるかもしれませんが、特に歯周ポケットの汚れを取ることが重要になりますので、クリーニングをするなら全身麻酔が必須となります。


もちろん全身麻酔ですので、全くリスクがないわけではありません。
ただし、1年に1回全身麻酔をかけて歯のクリーニングをしていた犬の方が、していなかった犬と比べて寿命が20%永かったというデータが出ています。
歯周病が悪化すると、抜歯が必要になってきますので、悪化する前にクリーニングをしておくことをお勧めします。

そして、一番重要なことはそうなる前の日ごろのケアです。
次回は、おうちでできるケアについて書きたいと思います。

手遅れになる前に簡単手ごろに毎日の口腔ケアをはじめませんか?



似たような製品はありますが、本製品はエリスリトールの濃度が違います。
エリスリトールは、キシリトールと同じ糖アルコールですが、キシリトールは犬や猫では中毒症状を起こすことがあります。エリスリトールは、その様な中毒症状を起こさすことなく、歯周病菌の抑制効果が証明されています
エリスリトールの濃度の差をつけた犬の実験では、濃度が高くなるほど歯周病菌の抑制効果が高まるという結果となりました。
プレスリリース/ニュースリリース配信の共同通信PRWireより
オーラルクリーンウォーターは20%という高濃度でエリスリトールを含んでいるため、記載量で水に薄めても効果的な濃度となっています。
その分、手につくと糖のべとつきが感じられたり、渇くと結晶化してジャリジャリします(使用には問題ありません)

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院内では、お試し60mlでの販売もしています。